ICT とは、「Information and Communication Technology( 情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを意味します。
ICTを活用することで、危険が伴う作業の無人化や恒久的な観測、ヒューマンエラーの予防など現地作業の効率化・生産性の向上を図ることが可能となります。
弊社ではUAVやROVで取得した画像の解析、三次元点群データとしての空間情報の活用、ユビキタス技術を利用した観測機器の利用などにより、作業の効率化や連続的な観測データ取得などに取組んでいます。
たとえば
人口の減少や安全性の確保の課題解決に向けて、国土交通省では平成28年より建設現場においてICTの活用等を行うi-Construction を推進しています。現在、様々な分野でICT 施工が実施され、ICT 活用が進展しています。
弊社ではUAV を用いた空中写真測量、マルチビーム測深機を利用した深浅測量により三次元点群データの取得、処理・解析を行うことで、ICT を活用した施工管理をお手伝いしています。
たとえば
一般的に漂砂とは、波や流れなどにより海底面の砂礫が移動する現象です。広義では、飛砂も漂砂として扱われます。
漂砂による問題は全国の漁港・海岸で発生しています。
たとえば
これらの問題を解決するために、さまざまな対策が実施されます。漂砂特性を把握することは、対策の方針を決定するための基礎資料となります。
弊社では以下のような方法で、漂砂特性を把握するための調査を行っています。
地震、台風、津波等の自然災害によって、毎年多くの漁港・港湾施設に被害がおよんでいます。災害が与える影響として、高波浪による消波ブロックの飛散により背後地への浸水や消波効果のための機能低下、さらに漁業活動の低下等が挙げられます。
これらの影響を最小限に抑えるため、被災状況の把握は迅速に対応し、漁港等の機能回復を図らなければいけません。
弊社では様々な被災状況に合わせた調査方法を選定し、迅速かつ効率的な調査を実施します。
また、調査結果をもとに被災時のメカニズムを解析し、施設の機能評価を踏まえて復旧工法をご提案します。
① 災害発生
② 現地調査
被災状況を把握するため、
③ 詳細把握/解析復旧
日本全国に様々な規模、大きさの魚礁・増殖場が整備されており、魚の餌場、産卵場になるだけでなく、蝟集する魚を漁獲対象とする有効な漁場として利用されています。
魚礁や増殖場は整備するだけではなく、その魚礁効果を様々な視点や方法で調査・確認することによって、魚礁整備効果の評価や新たな魚礁を設置する際の資料に繋がります。
① 海域基礎調査:調査海域の基礎データを収集・解析
② 餌料環境調査:海域に生息する餌料生物を調査・分析
③ 生息状況調査:魚礁に生息する魚類等の生物量を調査
これらの調査を複合して実施、解析することで、様々な魚礁効果を推測することが可能になります。
たとえば :
底生生物調査×底質調査→底質の粒度環境と生物量の関係性
餌料環境調査×漁獲調査→生息している生物と魚類が食べているものの関連性
近年、日本海沿岸では磯焼けが進行しており、ウニやアワビ等の磯根資源の枯渇が問題となっています。そのため、資源の回復に向けた藻場の造成や保全といった対策が課題となっています。
弊社では、磯焼け海域における藻場調査を通じて現状を把握するとともに、磯根資源の回復に向けた対策を検討しています。また、UAVやタイムラプスカメラなどを応用した解析手法の開発にも取り組んでいます。
近年、高齢化や人口減少に伴い、漁村では過疎化が進行しており、将来的な水産物の供給不足や担い手不足の問題が発生しています。このことから、漁港内における未利用水域を有効活用した漁獲量の向上や漁村の活性化が重点課題となっています。
弊社では漁港の静穏性を活かし、港内水域を魚介類の養殖場としての活用や漁港施設における藻場や生息場等の付加価値の創出に取り組んでいます。しかし、漁港水域の有効活用では、「港内の有機物蓄積(底質のヘドロ化)」や、それに付随して発生する「貧酸素水塊」などが問題となっているため、これら環境条件の把握や対策を検討するため、以下のような調査を実施し、漁港ストックの有効活用の検討に取り組んでいます。